2014年10月13日月曜日

『もっと写真が好きになる☆オールドレンズの楽しみ方のワークショップ』が開催されました

T.I.Pクラスルームでは、PHaT PHOTO写真教室OBの田中司さんによるオールドレンズに関するワークショップが行われました。
無料ということもあり、大変人気で席もすぐに埋まってしまったこのワークショップ、実際の作例も交えてオールドレンズの魅力に触れたひと時を過ごしました。
田中司さんは、身近なものをモチーフに写真を撮っておられ、スナップに最適に35mmと50mmのレンズの話題が出てきました。


まず、オールドレンズって何!?というところからお話しいただきました。田中司さんによれば、60年代までに製造されたもの・・・ですが、今回は1990年までのデジカメが普及する前のレンズとしてお話をされていました。

テーマは大きく三つに分けられ、①オールドレンズと現代のレンズの違い、②オールドレンズの選び方と入手方法、③一つ一つ違うレンズの状態、について語っていただきました。

①オールドレンズと現代のレンズの違い

「オールドレンズば現代とレンズのコーティングが違うので、逆光に弱かったり、もやがかかってしまったようになるが、欠点を作風に生かすことで、独特の味わいを生かす写真が撮れる」とおっしゃっていました。
逆に、細かいところまではっきりくっきり、詳細まで記録したい写真には現代のレンズを用いたほうがきれいに撮れるとのことでした。作例では、ライカのレンズのオールドレンズ世代のものと、最近製造されたものを見せていただき、描写の違いを味わいました。

②オールドレンズの選び方と入手について

オールドレンズはミラーレスカメラやAPS-Cの一眼レフであれば画角が変わるものの、アダプターを経由して取り付けることができます。 今回、アダプターについて解説しているインターネットのサイトを紹介していただきました。
ちなみに、田中司さんはフジフィルムのミラーレスカメラを使っておられますが、普段はフィルムで撮っているそうです。

オールドレンズは、オークション、中古カメラ店などで購入することも可能ですが、ご両親や親戚が昔使っていたカメラやレンズを譲り受けることが一番おススメとおっしゃっていたのが印象的でした。受講者のみなさんの子供時代を写したカメラやレンズである可能性が高く、譲り受けたほうも愛着がわき、コミュニケーションを図れることとおっしゃっていました。


③一つ一つ違うレンズの状態について

オールドレンズで一番気になるところはカビでしょう。この点について、若干描写が甘くなる点を除けば使用に問題はないが、念のため他のカメラと離して保管されることを勧めておられました。購入する場合は、カビが生えていると、中古市場価格が下がるので、手ごろな価格となる点が魅力だともおっしゃっていました。
ここで一番問題なのは、すでに持っている機材にカビを生やさないことで、たくさん機材を持って死蔵するより、少ない機材を使いまわしていればカビが生えることはほとんどないとお話しいただきました。

全体として、『オールドレンズでノスタルジーに浸る』講座ではなく、田中司さんにとって『たまたま好きな描写をするレンズがオールドレンズだった』というのがすごく伝わってくるワークショップでした。優しく導く感じだったので、これからオールドレンズを使ってみたいという方にはとても良い機会となったことでしょう。

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